樹木解説
高さは1-4m。枝には褐色の毛がある。葉は互生し、楕円形ないし卵状の楕円形で、枝先に集まってつき、質はやや薄く、両面に褐色のあらい毛がある。葉には春につき秋に落ちる葉を春葉と、夏から秋にかけてつき越冬する葉を夏葉がある。 春葉は長さ2-5cmと大きく、夏葉は1-2cmと小さい。 落葉をするが冬の間も葉があるということで、「半落葉」ないし「半常緑」という分類がされる。4-6月頃、枝先に朱赤色または赤色、紅紫色の花が2-3個つく。花冠は直径4-5cmの漏斗形で5中裂する。裂片には丸味がある。 裂片のうち一番上のもの(上弁)には、濃い斑点がある。 雄しべは5本あり、長く伸びて先が上に曲がる。
<ヤマツツジとレンゲツツジ>
ヤマツツジの花弁の先端は丸みがある。上部の花弁に赤い斑点がある(レンゲツツジにも薄い斑点はあるが赤味はない)。 そのため、ヤマツツジは花の中心部ほどより赤味がある。 全体にレンゲツツジより赤味が強い。花のサイズはレンゲツツジよりやや小さい。花期はヤマツツジが先。 一方、レンゲツツジの花弁はやや尖っている。花の中心部は周辺部より明るい。全体の色はヤマツツジより明るいというか、 黄色味がかっている(赤というより、橙色に見える場合が多い)。ヤマツツジは枝の先端から直接複数の花が咲くが、 レンゲツツジの花は基部にやや長い柄があり、それで枝についているように思える。
12.04.05森林公園 |
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11.04.10森林公園 |
12.04.24森林公園 |
樹名:ミカワツツジ(三河躑躅) |
12.04.10小石川植物園 |
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15.04.15小石川植物園 |
樹名:アマギベニチョウジュ(天城紅長寿) |
12.05.16神代植物公園 |
12.05.16神代植物公園 |
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樹名:キンシベ(金蕊) |
14.05.02筑波実験植物園 |
14.05.02筑波実験植物園 |
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樹名:シロヤマツツジ(白山躑躅) |
15.04.22花と緑の振興センター |
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小説の木々
右手の山腹には、ツツジが美しく咲いている。兄はピッケルを肩にかついで、ツツジの見事に咲き誇っている個所に来るたんびに、少し歩調をゆるめる。藤の花も、そろそろ咲きかけている。路は次第に下り坂になって、私たちは滝口に降りた。(「津軽」太宰治)