ビワ(枇杷)

別名
科属 バラ科ビワ属
学名 Eriobotrya japonica

性状
常緑高木
葉の分類
互生、単葉、広葉、切れ込みなし、鋸歯あり
類似
備考

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形

11.11.30新宿御苑

樹木解説

高さは10mほどになる。葉は枝先に集まって互生し、長さ15-20cmの広倒披針形から狭倒卵形で革質。11-12月、枝先に芳香のある白い花を密に開く。花弁は5個。葉裏、花柄、苞、萼に褐色の綿毛を密生する。果実は翌年6月頃に黄褐色に熟す。

08.12.14上福岡

12.10.19新宿御苑

08.12.14上福岡

10.06.19上福岡

09.11.20京都

10.12.10新宿御苑

10.12.10新宿御苑

11.03.30上福岡

小説の木々

季節はやはり今と同じ十二月のことだった。境内を囲んだ山茶花の生け垣は花ざかりで、拝殿の隣りに植えられた枇杷の木も、白い花をひっそり咲かせていた。(「私がいないクリスマス」加藤元)

開け放した縁側に古びた座布団が置かれている。玄関脇の枇杷の大木が緑陰を広げ、腰を下ろすと涼しい風が吹き抜けて心地よい。さきほどの女の母親か、姑か、腰の曲がったかなり高齢の女がお茶をいれ、大きな梨と小ぶりの包丁をたずさえて現れた。(「冬の光」篠田節子)