樹木解説
高さは1-2m。葉は互生し、長さ5-15mmの葉柄がある。葉身は薄く、長さ3-10cm、幅2-4cmの卵形または狭卵形。葉の先は尾状尖頭あるいは長鋭尖頭。葉縁は浅裂し、不揃いの重鋸歯がある。葉の表は鮮やかな緑色で無毛、裏は淡緑色で毛がある。側脈は5-7対。4-5月、黄色い5弁花をつける。
16.04.05上福岡 |
16.04.05上福岡 |
11.04.02小石川植物園 |
11.04.02小石川植物園 |
12.04.09上福岡 |
14.03.28新宿御苑 |
16.06.08埼玉県ふじみ野市 |
12.04.17花と緑の振興センター品種チバゴールド |
小説の木々
夕日に当たる斜面では、黄金色の木漏れ日が射している。それに負けないぐらい豪華な黄色い花をつけ、山吹が重そうに枝垂れている。野イバラが茂みを作り、白い五弁の花びらを慎ましく広げる。甘い香りが鼻先をよぎった。ウツギが枝先に小さな蕾をたくさんつけている。かと思うと、十五メートルはあろうかというアオダモが、泡のような白い花を頭上で揺らす。樫の木に絡んだアケビの蔓の、花は明るい紫色だ。(「神去なあなあ日常」三浦しをん)