樹木解説
高さは2mくらい。枝に鋭い棘がある。葉は奇数羽状複葉で互生する。小葉は3-4対あり、長さ2-5cmの卵形または長楕円形。表面は光沢がなく、裏面と葉軸に毛がある。托葉はクシの歯状に裂け葉柄に合着する。5-6月、枝先の円錐花序に白い花を多数つける。花は直径約2cmで、花弁は5個、雄しべは多数。花柱は無毛で壷状の花床からつきだし合着する。果実は直径6-9mmの球形で赤く熟す。
11.05.18小石川植物園 |
09.05.09新宿御苑 |
10.07.31小石川植物園 |
09.11.07神代植物公園 |
10.05.08赤塚植物園 |
10.05.08赤塚植物園 |
10.05.16小石川植物園 |
14.05.08花と緑の振興センター |
小説の木々
夕日に当たる斜面では、黄金色の木漏れ日が射している。それに負けないぐらい豪華な黄色い花をつけ、山吹が重そうに枝垂れている。野イバラが茂みを作り、白い五弁の花びらを慎ましく広げる。甘い香りが鼻先をよぎった。ウツギが枝先に小さな蕾をたくさんつけている。かと思うと、十五メートルはあろうかというアオダモが、泡のような白い花を頭上で揺らす。樫の木に絡んだアケビの蔓の、花は明るい紫色だ。(「神去なあなあ日常」三浦しをん)