樹木解説
高さは20-60cmになる。茎や枝、葉には軟毛が密生し、腺毛や刺がまばらにある。葉は、奇数羽状複葉、小葉は1-2対あり、長さ3-7cmの卵状披針形で先はとがる。4-5月頃、短い枝の先に直径約4cmの白い花を1,2個開く。花弁は5個で平開する。萼片は先が尾状にのび、短い毛が密生する。果実は直径約1cmの球形で赤く熟す。
10.02.20新宿御苑 |
12.04.18新宿御苑 |
10.02.20新宿御苑 |
10.05.12神代植物公園 |
補足
六月のあの頃は、雑木林の枝葉がみずみずしい緑を滴らせ、山苺の実が紅く熟れていたが、四月の比叡山は冬の気配が残り、一日中、陽の射さない道の端は霜柱が解け小雨の後のように濡れている。(「不毛地帯」山崎豊子)