樹木解説
高さ10mになる、葉は直径1-1.5mで掌状に中裂する。花序は長さ3-4mで湾曲して垂れ、白色の花を多数つける。果実は楕円形で黒く熟す。
オキナヤシとオキナヤシモドキは、葉柄基部の幹の接着部が叉状に裂けており、竹籠を編んだような格好になる。葉柄基部が叉状に裂けるという特徴は他の掌状葉系ヤシにもしばしば見られる。大型の掌状葉を展開する品種に多く、羽状葉系ヤシには存在しない。オキナヤシの葉柄基部の裂ける角度はヤシ科の全品種中最も広角度で、約120度くらいに達する。オキナヤシモドキとの違いに、モドキの葉柄が赤茶色なのに対し、オキナヤシは赤紫色をしている。オキナヤシのほうが乾燥と寒さに強く、モドキのほうが成長が早い。オキナヤシとオキナヤシモドキの違いは、オキナヤシのほうが幹が倍くらい太く、掌状葉も大型で雄大。葉色がオキナモドキが黄緑色に近いのに対し、オキナヤシは青緑色に近い。
<裂ける品種>ワシントンヤシ属、サバル属(一部例外)、コリファ属(一部例外)、フタゴヤシ、ビスマルクヤシ、ラタンヤシ属等
<裂けない品種>シュロ属、ビロウ属、ハクセンヤシ属、ロウヤシ属、ブラジルクマデヤシ属、ライトヤシ等。
14.04.12千葉県館山市 |
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