樹木解説
高さは3-6mになる。葉は互生し、長さ約10cmの楕円状披針形で、葉柄は約2cmで狭い翼がある。上部に鋸歯があり先端はゆるやかに尖る。中央脈を軸にやや表に折れる。5月、枝先に葉腋に白色で5弁の花を開く。果実は直径約12cmの扁球形で重さは400-500g。翌年の4-5月に黄色く熟す。
12.08.23成増 |
12.08.23成増 |
12.08.23成増 |
09.05.02上福岡 |
14.05.17花と緑の振興センター |
10.04.10昭和薬科大 |
09.07.23上福岡 |
13.02.01小石川植物園 |
補足
兄と桐叔父は夏みかんの木のそばに立っている。夏みかんのくせに、この木は真冬に実をつけるのだ。ぽかぽかとまるい、大きな、黄色い実がたくさんなっている。毛皮の半コートを着た桐叔父は木にもたれて煙草を吸っている。・・・夏みかんの木の葉は深緑でつやつやしている。厚ぼったい密集をしてつくので、ちょうどいい木陰ができる。地面に直接すわっているので、私のお尻も私の腿も、ひんやりとつめたい。(「抱擁、あるいはライスには塩を(上)」江國香織)