ナツミカン(夏蜜柑)

別名 ナツカン、ナツダイダイ
科属 ミカン科ミカン属
学名 Citrus natsudaidai

性状
常緑低木
葉の分類
互生、単葉、広葉、切れ込みなし、鋸歯あり
類似
備考

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形

10.05.08赤塚植物園

樹木解説

高さは3-6mになる。葉は互生し、長さ約10cmの楕円状披針形で、葉柄は約2cmで狭い翼がある。上部に鋸歯があり先端はゆるやかに尖る。中央脈を軸にやや表に折れる。5月、枝先に葉腋に白色で5弁の花を開く。果実は直径約12cmの扁球形で重さは400-500g。翌年の4-5月に黄色く熟す。

12.08.23成増

12.08.23成増

12.08.23成増

09.05.02上福岡

14.05.17花と緑の振興センター

10.04.10昭和薬科大

09.07.23上福岡

13.02.01小石川植物園

補足

兄と桐叔父は夏みかんの木のそばに立っている。夏みかんのくせに、この木は真冬に実をつけるのだ。ぽかぽかとまるい、大きな、黄色い実がたくさんなっている。毛皮の半コートを着た桐叔父は木にもたれて煙草を吸っている。・・・夏みかんの木の葉は深緑でつやつやしている。厚ぼったい密集をしてつくので、ちょうどいい木陰ができる。地面に直接すわっているので、私のお尻も私の腿も、ひんやりとつめたい。(「抱擁、あるいはライスには塩を(上)」江國香織)