樹木解説
高さは10-15mになる。樹皮は灰褐色で鱗片状にはがれそのあとは紅黄色になる。葉は互生し、長さ10-20cmの長楕円形で洋紙状革質。先は尖りふちには鋭い鋸歯がある。9月頃、葉のわきから短い総状花序をだし、直径6-7mmの白い花を密につける。花序に葉はなく花弁と萼片はともに5個。雄しべは多数あり花弁より長い。雌しべは1個。果実は楕円形に紫黒色に熟す。
12.10.04神代植物公園 |
12.04.05森林公園 |
09.09.20神代植物公園 |
12.10.04神代植物公園 |
10.09.26森林公園 |
10.09.26森林公園 |
10.09.26森林公園 |
10.12.04森林公園 |
補足
<追いはぎの木>バクチノキという。ナンジャモンジャもそうだが、これもふざけたユニークな名前である。樹皮がはがれて木肌が出るのを、博打に負けて身ぐるみはがされた様子から付けられたという。葉を蒸留して作られる「ばくち水」は漢方で咳止めに使う。花期は9月、白色で雄しべが花弁より長く突き出す小花を多数つける。ハンカチノキ、ナンジャモンジャ、メグスリノキ、セッケンノキ他いろいろ生活に密着したユニークな名前の木がある。是非今年の花期にはもう一度花を見に行きたい。
<博打の木>(バラ科バクチノキ属、別名ビランジュ)、この名前は樹皮が剥がれて赤い木肌が出る様子が、博打に負けて身ぐるみ剥がされる様子にたとえたもの。まったく生活からきたユニークで結構いい加減な命名である。葉を蒸留して作る「ばくち水」は漢方で咳止めに利用される。埼玉県の武蔵丘陵森林公園で見たことがあったが、ふっと大濠公園で見つけた。