樹木解説
高さは5-7m。樹皮は暗灰色で縦にしわがより、斑紋がある。葉は互生し、長さ4-7cmの倒卵状楕円形で先は鋭く尖り、基部はくさび形。洋紙質で縁には細かく鋭い鋸歯があり、両面ともほとんど毛はない。葉柄は4-5mm。4-5月、短い枝先に複散房花序を出し、直径8-9mmの白い花が集まって咲く。花弁は5個で円形、雄しべは20個。花柱は3個で中ほどから下が合着。萼は短い吊り鐘形で5浅裂する。果実は5-9mmの楕円形で秋に赤く熟し、先端に額片が残る。
09.12.04昭和記念公園 |
09.12.04昭和記念公園 |
10.04.28神代植物公園 |
09.12.04昭和記念公園 |
10.05.12神代植物公園 |
10.05.16小石川植物園 |
10.05.16小石川植物園 |
10.07.08 神代植物公園 |
10.10.19神代植物公園 |
10.10.19神代植物公園 |
11.12.13神代植物公園 |
11.01.20神代植物公園 |
補足
私は庭の隅に生えている牛殺しの下に穴を掘りはじめた。生い茂るその陰に土が黒い。うつむく私の髪に白い花がさらさらと落ちかかる。だんだん手許も明るくなってくる。穴があくと土に汚れた手で梅を鉢から引き抜いた。梅を穴におさめると鉢を割った。大きなかけらは足で砕いた。(「花盗人」中脇初枝)