樹木解説
高さは25mになる。樹皮は淡紅褐色。若枝は淡褐色でコルク質の稜(そば)ができる。葉は長さ、幅ともに12-18cmで掌状に5-7裂する。質は薄く、裏面主脈の基部に黄褐色の毛が叢生する。葉柄は8-10cm。晩秋に紅紫色に色付く。花期は4月頃。雄花序は長さ5-8cm、雌花序は帯緑色の球形で1個が垂れ下がってつく。集合果は直系3-4cmの球形でさび色に熟す。
12.07.15上福岡 |
12.07.15上福岡 |
08.11.01浜松町 |
08.11.10川越 |
09.10.10森林公園 |
09.10.10森林公園 |
09.11.01宇都宮 |
12.06.22広島県庄原市 |
11.05.08森林公園品種ロタンディローバ |
11.05.08森林公園 |
11.05.08森林公園 |
11.05.08森林公園 |
小説の木々
かっては桜並木として親しまれていたが、晴之が役所に入ったばかりの頃にすべて抜かれ、アメリカフウという木に植え換えられた通りである。晴之自身も、あれは何のためだったのかと疑問に思った覚えがある。「市民があれだけ反対したのに、市のあほ役人どもは、桜は虫がつきやすいから街路樹に向いていない、アメリカフウという木は虫に強いからそういう心配はないの一点張りで、由緒ある桜を全部抜きやがったんやど。ところが何や、あの虫は」確かに返す言葉はない。虫がつかないと説明して強引に植え換えられたアメリカフウからは毎年、気味の悪い毛虫が大量に落ちてきて、市民の苦情が絶えない。(「とげ」山本甲士)