ホオノキ(朴の木)

別名 ホオガシワ
科属 モクレン科モクレン属
学名 Magnolia obovata

性状
落葉高木
葉の分類
互生、単葉、広葉、切れ込みなし、鋸歯なし
類似
備考

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形

10.05.16新宿御苑

樹木解説

高さは20-30m、直径1mくらいになる。葉は有柄で枝先に集まって互生する。長さ20-40cmの倒卵状楕円形で、やや厚く硬い。裏面は帯白色で細い毛がある。5-6月、枝先に帯黄白色で直径約15cmの芳香のある花が上向きに咲く。花弁は狭倒卵形で6-9個。雄しべは多数あり、花糸は紅色で葯は帯黄白色。雌しべは円錐状に多数つく。萼片は淡緑紅色で3個。果実は袋果で多数集まった集合果で長さは10-15cm。熟すと袋果が裂け、2個の赤い種子を白い糸で吊り下げる。

12.02.19神代植物公園

12.07.02赤塚植物園

09.05.09新宿御苑

09.05.09新宿御苑

09.09.20神代植物園

13.09.14赤塚植物園

12.05.08新宿御苑

12.05.08新宿御苑

ホオノキの亜種
学術名不明

12.05.08新宿御苑

12.05.08新宿御苑

12.05.08新宿御苑

小説の木々

昨日までの雨も止んで、木漏れ日が差し込んでいる。窓からは裏手の庭のホオノキが、巨大な白い花をつけているのが見えた。四階にある病室から大木の梢が見える不思議の昨日は気づかなかったが、窓辺に近づいて下を見て納得した。高台にある入院病棟は、段丘の縁にあたる崖上に建っており、ホオの大木は、目が眩むほど下方の谷地から生えていた。(「長女たい」篠田節子)