樹木解説
日本特産の常緑針葉樹。標高1,000-2,000mに分布し、標高の高いほうではシラビソに低いほうではモミと分布が接している。高さは20-30mになり、大きいものでは40mになる。樹皮は灰褐色で、老木になると鱗片状に剥がれ落ちる。葉は長さ1.4-2.6cmの線形で、表面は濃緑色。裏面は白色の幅広い気孔線が2本あり、白く見える。5-6月開花する。雄花は黄色い円柱形、雌花は紫色または赤紫色の円柱形で直立する。球果は長さ6-13cmの長楕円状円柱形で、初め暗紫色でのちにやや黄褐色を帯び、10月頃成熟する。