さほどの巨木ではないが、山本周五郎「樅の木は残った」で有名な樅の木である。柴田町観光協会の文学碑説明には次の通り記載されていた。
「樅の木は残った」は決して単なる歴史的人物の評価の引っ繰り返しだけのものではありません。作者の新しい人物像の創造であり、永久に悪名を甘受して主家のために殉じた主人公原田甲斐は山本周五郎の分身であり、作者の人格の反映です。大いなる小説「樅の木は残った」を書いた偉大なる作家山本周五郎を讃え、原田甲斐が斬死して三百年の今日、ゆかりの地船岡城址の樅の木の下に建立された。

出展：看板情報より