トキワガシ(常盤樫)

別名 フォルムオーク(holm oak)
科属 ブナ科コナラ
学名 Quercus rotundifolia

性状
常緑高木
葉の分類
互生、単葉、広葉、切れ込みなし、鋸歯あり
類似
備考
セイヨウヒイラギガシ(Quercus ilex)の可能性もあり

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形

10.11.25スペイン(ラマンチャ)

樹木解説

10.11.25スペイン(ラマンチャ)

10.11.25スペイン(ラマンチャ)

10.11.25スペイン(ラマンチャ)

10.11.25スペイン(ラマンチャ)

補足

(1)日本に戻って「殻斗が鱗状=ウバメガシ」からウバメガシと思っていた。しかし、スペイン=イベリコブタ=ドングリから、イベリコブタに食べさせる樫ではないか。
(2)豚に与えるどんぐりはセイヨウヒイラギガシ、トキワガシ、コルクガシという。いずれもウバメガシに似ているのだが、コルクガシは樹皮がコルク状になるので違う。
(3)イベリコ豚は、スペイン原産の黒豚。この黒豚の後ろ足部分が最高級とのこと。この最高級の生ハム(de Bellota:ベジョータ:ドングリの意味)を作るには、豚にストレスを与えないこと。100kgまで太った豚に、オレイン酸たっぷりのドングリを食べさせて150kgまで太らせるのです。Dehesaとよばれる樫の木の森の中で、放し飼いなんです。Dehesa(デエサorデヘサ)と呼ばれる地中海性広葉樹林で、Quercus ilex(セイヨウヒイラギガシ、holly oak,holm oak), Quercus rotundifolia(トキワガシ:holm oak), Quercus coccifera等で構成されている昔ながらの森林なんだそうです。トルコや北アフリカにも分布しているそうです。(ネット検索)
(4)セイヨウヒイラギガシの記事に「葉が全体に丸みがあるのでQuercus ilex subsp. rotundifoliaかも知れない」とあるので、これはトキワガシとした。