樹木解説
10.11.25スペイン(ラマンチャ) |
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補足
(1)日本に戻って「殻斗が鱗状=ウバメガシ」からウバメガシと思っていた。しかし、スペイン=イベリコブタ=ドングリから、イベリコブタに食べさせる樫ではないか。
(2)豚に与えるどんぐりはセイヨウヒイラギガシ、トキワガシ、コルクガシという。いずれもウバメガシに似ているのだが、コルクガシは樹皮がコルク状になるので違う。
(3)イベリコ豚は、スペイン原産の黒豚。この黒豚の後ろ足部分が最高級とのこと。この最高級の生ハム(de Bellota:ベジョータ:ドングリの意味)を作るには、豚にストレスを与えないこと。100kgまで太った豚に、オレイン酸たっぷりのドングリを食べさせて150kgまで太らせるのです。Dehesaとよばれる樫の木の森の中で、放し飼いなんです。Dehesa(デエサorデヘサ)と呼ばれる地中海性広葉樹林で、Quercus ilex(セイヨウヒイラギガシ、holly oak,holm oak), Quercus rotundifolia(トキワガシ:holm oak), Quercus coccifera等で構成されている昔ながらの森林なんだそうです。トルコや北アフリカにも分布しているそうです。(ネット検索)
(4)セイヨウヒイラギガシの記事に「葉が全体に丸みがあるのでQuercus ilex subsp. rotundifoliaかも知れない」とあるので、これはトキワガシとした。