樹木解説
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小説の木々
「昔はイジュという樹の皮をすりつぶして使っていた。でも今は青酸カリを使う。」(「完全なる首長竜の日」乾緑郎著、宝島文庫)
次の瞬間、山に音が戻ってきた。風が谷を吹き下ろし、イジュの木が揺れる。アカヒゲの啼き声が響き、水が撥ね飛沫が上がった。フィエクサはほっとして、その場に崩れ落ちそうになった。(「月桃夜」遠田潤子)