レンギョウ(連翹)
別名 レンギョウウツギ
科属 モクセイ科レンギョウ属
学名 Forsythia suspensa
性状
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落葉低木
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葉の分類
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対生、単葉、広葉、切れ込みなし、鋸歯あり
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類似
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備考
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参考:葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹の咲く花(山と渓谷社)
樹形
09.04.09小石川植物園
樹木解説
高さは3mほど。樹皮は茶褐色で縦に裂け目がある。枝は良く伸びて弓なりになり下垂する。葉は対生し、長さ3-10cm、幅2-5cmの卵形あるいは広卵形。葉先は鋭くとがり、基部は円形あるいは切形で3本の主脈がでる。縁には粗い鋸歯がある。葉の表は緑色、裏は灰緑色。表裏とも無毛。3-4月、葉に先立ち2-3cmの黄色い4弁の花が、細い枝に密に多数開く。花冠は4深裂し裂片は倒卵状楕円形。果実は蒴果で、長さ1.5cmほどの長卵形で熟すと2裂する。種子は長さ約7mm、幅約2mmで縁に翼がある。
13.04.08花と緑の振興センター |
09.04.09小石川植物園 |
09.04.09小石川植物園 |
09.09.21上福岡 |
補足
レンギョウ |
シナレンギョウ |
チョウセンレンギョウ |
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花弁 | 直径2.5cm、花冠は4深裂、裂片は幅7-10mmの倒卵状楕円 | 直径2.5cm、花冠は4裂、裂片は細く幅5mm | 直径3cm、花冠は4深裂 |
葉 | 葉の展開前に開花 対生、葉身は長さ4-8cm、幅3-5cm、先は尖り基部は円形、粗い鋸歯がある |
葉の展開と同時に開花 対生、葉身は長さ6-10cm、幅1-3cm、長楕円形(中央より先の方が幅が広い)、上半部に鋸歯(全縁のものもある) |
葉の展開前に開花 対生、葉身は長さ5-10cm、幅1.7-3cm、卵形(中央より下部が幅広い傾向)、シナレンギョウより葉幅は広く、鋭い鋸歯がある |
枝 | 芽の出る部分以外が中空 |
芽の出る部分を含み細かい梯子状の髄 |
芽の出る部分以外に細かい梯子状の髄 |
樹形 | 株立ち、枝はよく延びて下垂し地面につくと発根 |
枝は株立ちで直立 |
枝は弓なりに長く伸びる |
その他 | 若枝の葉はしばしば3出状に分裂 |
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若枝の葉はしばしば3出状に分裂、もっとも花色が濃い、 |
小説の木々
四月も下旬になると、同窓会館の周辺の家々の庭で、レンギョウの黄色い花々や水仙などが、いっせいに咲き誇りはじめた。とりわけ管理人室のベランダから、道一本へだてた正面の家の玄関先のレンギョウは見事で、夜目にも、そのあざやかさを放つ黄色い花々の量感は、一日中眺めていても飽きなかった。また、色彩的にに見た黄色という色が、こんなにも心を伸びやかに豊かにさせてくれるものだとは、美波はこの年になって、はじめて知った。美波にとって黄色は、すわなち、着ても似合わない服の色、という意味でしかなかったのが、ようやく自分勝手な嗜好をはなれて、素直に感動できる色のひとつになったのも、新しい喜びだった。(「アカシア香る」藤堂志津子)