モッコウバラ(木香薔薇)

別名 
科属 バラ科バラ属
学名 Rosa banksiae f. lutea Rehder

性状
常緑低木
葉の分類
互生、複葉、1回羽状複葉、切れ込みなし、鋸歯あり
類似
備考
花色が黄色いものをキモッコウと呼ぶことがある。また、一重の品種(Rosa banksiae f. lutescens Voss:ロサ・バンクシア・ルテスケンス)もある。

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形

14.04.22小石川

樹木解説

小葉は1-2対で小形。裏面の主脈や葉軸は有毛。5月頃、枝先に直径約2cmで淡黄色または白色の八重咲きの花を開く。白花には芳香があるが黄花にはない。実はできない。

09.04.12上福岡

09.04.12上福岡

09.04.18上福岡

09.04.18上福岡

樹名:モッコウバラ(一重)
学名:Rosa banksiae f. lutescens Voss:ロサ・バンクシア・ルテスケンス

14.05.02筑波実験植物園

14.05.02筑波実験植物園

14.05.02筑波実験植物園

補足

庭に隅に、黄色い花が植えられていた。隣家との境目の金網に旺盛に茂り、もこもことした柔らかそうな花をたくさん咲かせている。要り卵みてい、とまず思い、自分が空腹なのだと知る。よくよく眺めるうちに、その花はとても、祖母が昼間着ていたワンピースの柄と似ていることに気づいた。「ばあちゃーん」「あぁ?」「あの花なんてーの」夕暮れの庭に指を伸ばす。祖母は目を凝らし、ああ、と頷いた。「モウッコウバラだよ」もっこうばら、と復唱する間にすうっと意識が溶け消えた。枕代わりにした座布団を抱きしめる。頬に触れる、畳の感触が気持ちいい。(「桜の下で待っている」彩瀬まる)