樹木解説
高さ10-15mになる。葉は互生し、長さ8-15cm、幅2.5-5cm。3脈が目立つ。革質で光沢があり,全縁。2本の支脈は、葉の先端付近まで達する。5月、新葉の展開とともに咲く。葉腋から花序がのび、枝分かれして総状の花序を形成する。花弁は6枚、雄しべも6本であるが、萼が同じような形であるので、8-9枚のように見える。果実は秋に黒く熟す。
ヤブニッケイは、葉の先まで達せず、肩のあたりで消失する。裏面は伏毛があり灰白色。ヤブニッケイは無毛で淡い緑色。液果は長さ約1.2cm。ヤブニッケイに比べると、杯状の果床の部分が深いのが特徴。大きさはひとまわり小さい。
14.04.17筑波実験植物園 |
14.04.17筑波実験植物園 |
09.07.11森林公園 |
16.05.26小石川植物園 |
補足
ニッケイ |
ヤブニッケイ | シロダモ | |
葉形 | 葉身10-15cm、 幅2.5-5cmの長楕円 |
葉身7-10cm、 幅2-5cmの長楕円 |
葉身8-18cm、 幅4-8cmの卵状長楕円 |
葉脈 | 三脈が目立つが2本の支脈は先端近くに達する | 三脈が目立つが2本の支脈は肩の辺りで消失 | 三脈が目立つ、枝先に集まってつく |
葉柄 | 8-15cm | 8-18cm | 2-3cm |
花 | 5-6月 | 6月 | 10-11月 |
果実 | 液果、10-11月、黒紫色 | 液果、10-11月、黒紫色 | 液果、10-11月、赤色 |