アオダモ(青だも)

別名 コバノトネリコ
科属 モクセイ科トネリコ属
学名 Fraxinus lanuginosa f. serrata

性状
落葉中高木
葉の分類
対生、複葉、1回奇数羽状複葉、切れ込みなし、鋸歯あり
類似
備考
正直なところ、アオダモとマルバアオダモの区別が良く分からない。とりあえず樹木札に従ってアオダモとした。

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形

16.04.20東京都薬用植物園

樹木解説

高さは5-15m。葉は5-7枚の小葉からなる奇数羽状複葉で対生する。小葉は4-10cm、幅1.5-3.5cmの長楕円形で先端は尖る。葉縁には粗い鋸歯がある。小葉の表は緑色で無毛、裏は灰緑色で葉脈に沿ってわずかに毛がある。花期は4-5月。円錐花序を作り花弁が細かく分かれた白色の花を多数付ける。

14.05.03小石川植物園

14.05.03小石川植物園

14.05.03小石川植物園

16.04.20東京都薬用植物園

小説の木々

夕日に当たる斜面では、黄金色の木漏れ日が射している。それに負けないぐらい豪華な黄色い花をつけ、山吹が重そうに枝垂れている。野イバラが茂みを作り、白い五弁の花びらを慎ましく広げる。甘い香りが鼻先をよぎった。ウツギが枝先に小さな蕾をたくさんつけている。かと思うと、十五メートルはあろうかというアオダモが、泡のような白い花を頭上で揺らす。樫の木に絡んだアケビの蔓の、花は明るい紫色だ。(「神去なあなあ日常」三浦しをん)