サンシュユ(山茱萸)

別名 ハルコガネバナ、アキサンゴ
科属 ミズキ科ミズキ属
学名 Cornus officinalis

性状
落葉小高木
葉の分類
対生、単葉、広葉、切れ込みなし、鋸歯なし
類似
備考

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形

12.03.13神代植物公園

樹木解説

高さは5-15mになる。樹皮は帯褐色で鱗片状にはがれる。葉は長さ3-10cmの卵状楕円形で、先はするどくとがる。裏面は有毛で、主脈の基部に褐色の毛の塊がある。3月頃、葉に先立ち枝一面に散形花序をつけ、黄色の小さな花を20-30個密に開く。花序の基部に総苞片が4個ある。花弁と雄しべは4個。果実は長さ1.5cmの楕円形で赤く熟す。

08.10.30ふじみ野

08.11.09川越

09.03.07新宿御苑

09.03.07新宿御苑

10.02.20新宿御苑

15.11.29東京都薬用植物園

13.10.22東京都薬用植物園

11.01.07都薬用植物園

小説の木々

吹き降りが屋根を激しく叩き、中空をくぐもった陰気な音が走っている。暮れかけた空が、一瞬、黄金色に割れた。春雷である。淳蔵は稲妻につと目を上げた。裏の家の塀から張り出したサンシュユの枝が揺れ、小さな庭に、黄色い花びらを散らせていた。・・・淳蔵は窓辺に寄った。散ったサンシュユの花びらが、蝶の死骸のように見えた。(「愛の領分」藤田宜永)