カラタチ(枳殻、枸橘)

別名 キコク
科属 ミカン科カラタチ属
学名 Poncirus trifoliata

性状
落葉低木
葉の分類
互生、複葉、三出複葉、切れ込みなし、鋸歯なし
類似
備考

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形

12.04.18小石川植物園

樹木解説

高さは約2m、ときに4-6mになる。枝には長さ2-5cmの扁平で鋭い刺が互生する。葉は3出複葉で、葉柄に狭い翼がある。小葉は長さ4-7cmの楕円形または倒卵形で、ふちには鈍鋸歯がある。4-5月、葉より早く直径3.5-5cmの白い花が咲く。花弁は5個。果実は直径約3cmの球形で黄色に熟す。

12.03.11小石川植物園

12.07.02赤塚植物園

12.07.02赤塚植物園

12.09.20小石川植物園

14.12.24小石川植物園

10.04.10赤塚植物園

16.04.21小石川植物園

16.04.21小石川植物園

小説の木々

彼が指さす先、家の裏側にあたる勝手口のそばの生け垣には、曲がりくねった枝に埋もれるようにして無数の白い花が顔を覗かせていた。確かに凛と涼やかな、どこか癖のある香りがそちらの方から流れてきている。みやびなものだと思って近づくと、白い花を抱いた枝は端々ににょきにょきと太いトゲを突き出していて、その思いがけない獰猛さに驚いた。(「桜の下で待っている」彩瀬まる)