草花解説
草丈は1-2mメートル程度。葉の形は長楕円~長卵形で、上の葉ほど小さくなる。葉柄はなく茎を抱き、切れ込みが浅く縁が波打つ。色がロウで覆われたような緑灰色である。花期は4-6月頃、花は茎の先端に一つだけ付き、つぼみのときは下向きで開花と同時に天頂を向く。また2枚あるがくは開花と同時に脱落する。一日花であり翌日には散る。大きさは10-15cmと草丈に比較して大きく、悪臭がある。花弁は一重咲きの品種では4枚で、色は基本色として紅、白、紫。単色の品種も多いが、園芸種はこれらの中間や、これらが混じった絞りなど様々な変化を見せる。八重咲きの品種では花弁の縁が細裂するものがある。花が枯れて数日すると、芥子坊主と呼ばれる独特の形の鶏卵~握りこぶし大の果実を実らす。未熟果の表面に浅い傷をつけると麻薬成分であるモルヒネを含む白色~淡紅色の乳液が浸出し、しばらくすると粘性を示し黒化する。
17.05.08東京都薬用植物園 |
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