サトザクラ(里桜)
別名
科属 バラ科サクラ属
学名 Cerasus lannesiana Carriere
性状
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落葉高木
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葉の分類
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互生、単葉、広葉、切れ込みなし、鋸歯あり
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類似
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備考
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参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)
樹形
14.04.15新宿御苑サトザクラ「梅護寺数珠掛桜」
樹木解説
里桜は、山桜に対し、人が里で交配による改造を行ったり、変異によって生まれた園芸品種の総称。大島桜を改良したオオシマザクラ系のものが多い。花期は4月~5月、八重咲きの多くはソメイヨシノより1週間ほど遅くから咲き出し、開花期が長い。
09.04.19新宿御苑カンザン(関山) |
09.04.19新宿御苑イチヨウ(一葉) |
12.04.18新宿御苑ギョイコウ(御衣黄) |
12.04.18新宿御苑ウコン(鬱金) |
10.03.27小石川植物園ハタザクラ(旗桜) |
16.03.21花と緑の振興センターハクサンハタザクラ(白山旗桜) |
10.04.10赤塚植物園エイゲンジ(永源寺) |
10.04.08小石川植物園ムラサキザクラ(紫桜) |
10.04.08小石川植物園ナデシコ(撫子) |
10.04.14神代植物園ミクルマガエシ(御車返し) |
10.04.14神代植物園ササベザクラ(笹部桜) |
10.04.14神代植物園オオジョウチン(大提灯) |
10.04.14神代植物園ホウリンジ(法輪寺) |
10.04.14神代植物園スルガダイニオイ(駿河台匂) |
10.04.14神代植物園ヤエベニトラノオ(八重紅虎の尾) |
10.04.14神代植物園ヤエオムロアリアケ(八重御室有明) |
11.04.14小石川植物園タイハク(太白) |
13.04.08花と緑の振興センターエドザクラ(江戸桜) |
13.04.08花と緑の振興センターコウカ(紅華) |
13.04.08花と緑の振興センターホタテ(帆立) |
14.04.07花と緑の振興センターバンリコウ(万里香) |
16.04.06新宿御苑コシオヤマ(小汐山) |
16.04.06新宿御苑シロタエ(白妙) |
16.04.06新宿御苑ベンドノ(弁殿) |
16.04.06小石川植物園ボタン(牡丹) |
16.04.06小石川植物園チョウシュウヒザクラ(長州緋桜) |
16.04.13花と緑の振興センタークラマウズザクラ(鞍馬渦桜) |
16.04.13花と緑の振興センターアサヒヤマ(旭山) |
小説の木々
たけは黙ってのぼって行く。私も何も言わず、ぶらぶら歩いてついて行った。砂山を登り切って、だらだら降りると竜神様の森があって、その森の小路のところどころに八重桜が咲いている。たけは、突然、ぐいと片手をのばして八重桜の小枝を折り取って、歩きながらその枝の花をむしって地べたに投げ捨て、それから立ちどまって、勢いよく私のほうに向き直り、にわかに、堰を切ったみたいに能弁になった。(「津軽」太宰治)
散った桜は無残だと思う。薄く頼りない花びらがあちこちで吹きだまり、消しかすみたいに縮れて朽ちていく。桜で覆われるこの街だと、ことさら夢の終りめいたものを感じさせる。今年はアトリエにこもって昼夜逆転の生活をしているうちに桜はなくなっていた。・・鴨川沿いを走る。もう花のない新緑の木ばかりだった。代わりにピンクの大ぶりの八重桜が、ところどころでぽんぽん咲いていた。可愛らしい花だが、私は彼女たちを桜とは認めない。ひやりとした冷たさがあるのが桜だ。(「男ともだち」千早茜)