樹木解説
高さは10-20mになる。葉は互生し、大形の奇数羽状複葉。小葉は6-12対あり、長さ8-10cmの長卵形または卵状披針形で、先はとがり、基部に1-2個の歯牙がある。6月頃、枝先の円錐花序に緑白色の小さな花を多数開く。雌雄異株。花弁とがく片は5個。果実は長さ4-4.5cmの翼果で、中央に種子がある。「ウルシ」の名を持つがウルシ科ではなくかぶれることはない。
15.07.15武蔵丘陵森林公園 |
12.08.24茅野 |
15.07.15武蔵丘陵森林公園 |
16.06.10花と緑の振興センター |
12.08.24茅野 |
15.07.15武蔵丘陵森林公園 |
12.08.24茅野 |
10.11.15昭和記念公園 |
補足
ポプラは梢こそ針のように鋭いが、枝そのものはずんぐりと太い。それだけ見ると無恰好で味気ないが、雪が枝に積もるとその太い枝がかえって安定感をます。それは幹や枝に節の多いプラタナスや神樹も同じだった。とくに神樹は、黒人の太い腕を思わせる黒々とした枝に白い雪を戴いているのが、午後からの陽を受けて枝上の雪が溶けはじめると、樹肌が濡れて、ぬめぬめとした朱色に変色する。樹の名の貴さとは別に、雪解け水に洗われている樹肌は、女性の肌を思わせて、あでやかだった。(「雪舞」渡辺淳一)